楽天銀行カードローンは繰り上げ返済の活用が必須
楽天銀行カードローンの返済は、借入残高に応じて決定する最低返済額を毎月指定口座から引き落としで返済する方法が基本です。
残高に応じた無理のない返済金額が設定されるのは嬉しいことですが、実はそこには落とし穴があります。
最低返済額での返済を続けていると、返済期間と利息が膨れ上がり、楽に返済を続けられるように思えて、結果的には大きな損をしてしまうことになるのです。
そのような事態にならないために、楽天銀行カードローンを利用する際には、繰り上げ返済・臨時返済を活用する返済計画を立てるようにしましょう。
繰り上げ返済の方法
楽天銀行カードローンの繰上返済は以下の3つの方法が利用できます。
●インターネットバンキングからの返済
●口座振込での返済
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
ATM返済
ATMを利用して返済する方法がATM返済です。
難しい手続きは特に必要ありませんが、楽天銀行には自社ATMがないため、利用できるATMはすべてコンビニATMや提携金融機関ATMなどの提携ATMになります。
ATM操作手順は簡単で、基本的には以下の流れで操作すればほとんどのATMで返済ができます。

「カードローン」または「ご入金」を選択

「ご返済」を選択し、「確認」を押す

返済金額を投入

カードと明細書を受け取る
ATMによっては返済単位が違うので注意が必要です。
残金を一括する場合は1円単位となるので、千円単位でしか返済できないATMは使えません。
提携ATMでキャッシングする場合はATM手数料がかかる場合がありますが、返済についてはATM手数料や夜間利用手数料もかかりません。
インターネットバンキングから返済
楽天銀行カードローン会員専用のメンバーズデスクから、各金融機関のインターネットバンキングによる返済ができます。
1円単位での返済が可能で手数料も無料です。
ただし、楽天銀行カードローンのインターネット返済が可能な金融機関に限られます。
口座振り込みで返済
楽天銀行の振込専用口座に振込をして返済する方法もあります。
振込先の口座をカードセンターに問い合わせてから振り込むという流れになります。
楽天銀行カードセンター | 0120-730-115 |
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ただし振込手数料は自己負担なのであまりおすすめできません。
繰り上げ返済した時の返済額
繰り上げ返済を活用すると、約定返済の返済額がどう変化するのかを紹介します。
繰り上げ返済をすると毎月の返済額が変わる
請求金額が確定した翌日から支払い日の前日までに繰り上げ返済すると、引き落とし口座の種類によって返済額が変化します。
なお、請求金額確定日は設定した返済日の15日前です。
楽天銀行口座の場合
「約定返済額-繰り上げ返済額」が約定返済日に自動引き落としされます。
具体的には、約定返済額10,000円に対して5,000円を繰り上げ返済していると、約定返済日に引き落とされるのは「10,000円-5000円」で5,000円です。
約定返済額以上を繰り上げ返済すると支払日の返済額は0円になり、毎月の返済は翌月に繰り越されます。
楽天銀行口座以外の場合
楽天口座以外の金融機関口座が引き落とし口座の場合は、繰り上げ返済をしても約定返済日には決まった金額が引き落とされます。
つまり繰り上げ返済の金額に関係なく約定弁済日に引き落としがあります。
繰り上げ返済をしたからといって口座にお金を入れ忘れないよう注意しましょう。
繰り上げ返済のメリットは利息を減らせること
繰り上げ返済した分のお金は元金の返済に充てられます。
利息は元金(利用残高)に対してかかるので、元金が減るほど請求される利息の金額も少なくなります。
その結果利息負担を減らすことができ、返済期間も短くすることができます。
約定返済だけでは利息負担が増え続ける
楽天銀行カードローンの約定返済額(最低返済額)は借入残高に応じて2,000円からと、少ない金額で楽に返済できるというイメージがあります。
返済が楽になるという点は事実ですが、その反面返済期間が長くなるということに気をつけている人はあまりいません。
返済期間が長くなるということは、利息を支払い続ける期間も長くなります。
返済は楽になりますが、結果的には損をしているのです。
繰り上げ返済を利用すると返済期間を短くできるので、そのような事態を未然に防ぐことができます。
繰り上げ返済を含めた返済計画を立てよう
楽天銀行カードローンの金利は、消費者金融カードローンと比べると銀行ならではの金利であることは間違いありません。
しかし、それでもローン商品の中では高金利であることも事実なのです。
増額審査を受けて利用限度額を増やして金利を引き下げることもできますが、年収が大きく増えなければ金利が大きく下がるほどの増額の審査通過はできません。
つまり銀行ローンを使っていれば、ある程度の利息負担を減らすことはできますが、それだけでは不十分ということになります。
本当の意味で返済に負担を軽くするためには、繰り上げ返済を含めた返済計画が必須です。
返済シミュレーションを活用
具体的にどのように返済計画を立てたらいいのかを、返済シミュレーションを使って考えてみましょう。
- 毎月決まった金額(最低返済額)で返済するパターン(借入金額50万円)
・支払回数79回
・総支払額771,308円
・支払利息総額271,308円
- 毎月約定返済額で返済を続けるパターン
・総支払額970,406円(+199,098円)
・支払利息総額470,406円(+199,098円)
上記を比較してわかる通り、約定返済額(最低返済額)の残高スライドリボルビング方式で支払い続けると、支払総額も大きくなり返済期間も長くなります。
今回のシミュレーションでは追加融資を考慮していませんが、追加融資をするほど利息負担も大きくなります。
これを防止するためにも約定返済金額以外に、繰り上げ返済をすることで利息負担を軽減することが必須です。
返済計画の立て方
自分にあった返済計画をどのように立てるのか。まずは自分が無理なく返済できる金額で毎月の返済金額を申込前から決めておきましょう。
注意していただきたいのは、利息負担を減らすことばかりを考えて、無理な返済金額を設定しないことです。
利息負担の軽減は重要ですが、それ以上に返済遅延を避けることが大切だということを忘れないでください。
それを忘れると繰り上げ返済のメリットが逆にデメリットになってしまいます。
毎月の返済金額を決めたら、サラリーマンであればボーナス月に返済する金額も決めておきましょう。
ボーナス月に返済する金額が繰り上げ返済となります。
給与所得者でなくても、収入に余裕がある月に繰り上げ返済をすることで、毎月一定の金額を支払うよりも利息負担を軽減できるでしょう。
これらの考え方を基準にして自分に合った返済計画を立てることが大切です。
繰り上げ返済のポイントとタイミング
より良い返済計画を立てるために、繰り上げ返済のポイントやタイミングについて詳しく解説します。
繰り上げ返済のタイミング
繰り上げ返済をしようと思っても結局はお金がなければできないので、なかなかタイミングをつかむのは難しいですよね。
基準としては、以下のタイミングを逃さずに繰り上げ返済をしましょう。
お金が貯まった時
そもそもお金がなくてカードローンを利用しているケースが多いので、繰り上げ返済に使うお金がないことも多いはずです。
そんな場合は意識的にお金を貯めることも大切です。
最低返済額で支払い続けて高額な利息を支払うことを考えれば、少しでもお金を貯めるというモチベーションになるでしょう。
毎月少しずつ貯めて半年か1年に1回繰り上げ返済をするだけでも利息負担を軽減できますよ。
臨時収入が入った時
サラリーマンのボーナスのように定期的臨時収入がない人でも、1年の間にはいつもよりも収入が多い時があるでしょう。
そのタイミングを逃さずに繰り上げ返済をすることが大切です。
もちろん臨時収入のすべてを使う必要はないので、一部でも繰り上げ返済に使うと利息負担を軽減できます。
お金に余裕がある時
お金が貯まった時や臨時収入がある時もお金に余裕がある時ということになります。
それ以外でもお金に余裕がある可能性はだれにでもあるはずですが、余裕があると遊びや趣味などに使ってしまうことが多いでしょう。
しかし、カードローンを利用していときは繰り上げ返済をして利息負担を顕現することを常に意識することが大切です。
この意識を持たなければ繰り上げ返済のタイミングを逃してしまうので気をつけましょう。
繰り上げ返済のポイント
繰り上げ返済をすると考えると一般的にはある程度まとまったお金を返済するイメージがあります。
しかし、少額な金額でも繰り上げ返済をすることでメリットがあります。
お金を貯めるのが苦手な人であれば、お金を貯めたと思って少額でも繰り上げ返済をしてみましょう。
繰り上げ返済をすることで、負担する利息分を将来に貯金したのと同じ効果があるはずです。
高額な金額を返済すると考えるとできない繰り上げ返済も、考え方を変えるだけで続けてできる可能性が高くなります。
少しずつの積み重ねが最終的には大きな利息負担を減らす有効な対処法となります。
まとめ
楽天銀行カードローンの利用をするなら、繰り上げ返済を含めた返済計画が必須です。
約定返済だけでは返済期間も利息負担も増え続け、結果的に自分を苦しめることになってしまうからです。
余裕がある時は臨時返済をして、返済の負担を軽減するようにしてください。
借り入れの前に、毎月決まった額で返済をする計画を立てておくのも効果的です。
楽天銀行カードローンの返済シミュレーションを使って返済計画を立ててみましょう。