SMBCモビットの返済が遅れた!督促電話への対処法と遅延の弊害

カードローンの滞納でSMBCモビットから電話がきたら、ドキッとしますよね。
「折り返したら何を言われるんだろう…」
「無視したらヤバいかな…」
と不安になる方も少なくないと思います。
でも、うっかり忘れによる滞納は誰にでもあること。
落ち着いて対応して、一日でも早く遅延を解消しましょう!
催促電話への正しい対応のしかた
約定返済日までに返済が間に合わないと、期日の翌日~3営業日ほどのあいだに、SMBCモビットから本人の携帯電話あてに催促の電話が入ります。
※携帯電話番号を登録していない方は、自宅の固定電話に電話が入ります。
その場で出られずに留守電や着信が入ったときは、すみやかに折り返しましょう。
催促電話では、担当オペレーターから次の3点が案内されます。
- 返済が遅れている事実
- 滞納金の支払い期日
- 滞納金の振込先口座
メモをとったら、信用を損なわないように誠意をもって謝罪して、遅延の理由を伝えてください。
もし期日までに滞納金の支払いが難しければ、その旨を正直に伝えて、支払い予定日の候補を申し出ることが大切です。
相談しだいでは「返済期日の延長」や「返済額の減額」などの対応をしてくれる場合があるからです。
遅延していないのに電話がきたら…
利用者のプライバシーに配慮してくれるSMBCモビットでは、利用者に電話連絡が入ることはめったにありません。
それだけに、毎月きちんと返済しているのに用件不明の着信が突然入ったらびっくりしますよね。
SMBCモビットから電話連絡が入るのは、主に次の4つのタイミングです。
- 初回申込時の本人確認
- 初回審査時の在籍確認
- 増額案内などの営業
- 返済金の催促
※Web完結で申し込む場合は、本人確認および職場への電話連絡はありません。
初回を除けば、電話連絡が入るのは「営業電話」か「催促電話」がほとんど。
半年以上の利用実績がある方なら増額案内の電話である可能性もあるので、まずは折り返して用件を確認してみましょう。
遅延に該当する2つのケース
毎月きちんと返済しているつもりでも、無意識のうちに遅延してしまうことは誰にでもあることです。
SMBCモビットでは、次に該当する状態は遅延扱いになります。
身に覚えがない着信が入ったら、遅延に心当たりがなくても一度確認しておきましょう。
(1)約定返済日に返済が間に合わなかった
SMBCモビットの約定返済日は、毎月5日、15日、25日、末日のいずれかです。
SMBCモビットの休業日である土日祝日、年末年始と約定返済日とが重なる場合は、翌営業日が返済期日となります。
約定返済日は会員専用サービスの「Myモビ」で変更することもできますが、変更後には利息以上の金額を一度入金しないと反映が完了されない場合があるためご注意ください。
約定返済日を変更した後は、「Myモビ」の「次回支払期日」を必ず確認しておきましょう。
なお、返済方法および返済の時間帯によっては、期日当日の返済は遅延扱いになるケースがあります。
各返済方法の入金期限は次のとおりです。
期日前日の23時59分までに返済用口座に返済資金が準備できていないと、原則として遅延扱いになります。
期日当日の23時59分59秒までに入金できないと、遅延扱いになります。
銀行振込での返済
入金期限は振込元の銀行により異なります。
▼一般的な銀行
期日当日の平日14時59分までに振込処理が完了できなければ、返済金が「振込予約扱い」になるため、遅延扱いになります。
▼モアタイムシステム加盟銀行※
基本的には、期日当日の23時59分59秒までに振込処理が完了できなければ、遅延扱いになります。
ただし、例外もあるため、平日14時59分までに振込処理を完了させておくほうが安全です。
▼三井住友銀行と三菱UFJ銀行
ATMとインターネットバンキングから同行本支店間で返済金を振り込む場合は、期日当日の23時59分59秒までに振込処理が完了できれば遅延扱いにはなりません。
ただし、平日18時以降や土日祝日、年末年始の振込分は、各銀行の翌営業日の午前中にあなたが返済をした日時に遡って入金処理がなされるため、「Myモビ」の返済情報には即時反映はされません。
なお、同行本支店間の振り込みではない場合、またはATMとインターネットバンキング以外から振り込む場合については、入金期限が期日当日の23時59分59秒より早くなる場合があります。
※モアタイムシステムとは、銀行振込の24時間リアルタイム着金を可能とした全銀協のサービスです。2018年10月9日から稼働をはじめ、全国の約500行が加盟しています。(参考:Yahoo!ニュース「9日から24時間365日「即時振込」のサービスが開始、それを可能にしたモアタイムシステムとは」)
遅延を防ぐためにも、期日前に返済原資が準備できたら、前回の約定返済日の翌日~次回約定返済日のあいだに最小返済額以上の金額をATMか銀行振込で前倒しで返済してしまいましょう!
※返済方法に口座振替を利用中の方は、約定返済を前倒しすることはできません。
※SMBCモビットの提携ATMはコチラ→「SMBCモビットの提携ATM一覧!利用明細書の自宅郵送に要注意」
なお、借入残高0円の状態から借り入れをした場合、第1回目の返済期日は次のようになります。
新規利用者の方や、完済後に改めて借り入れる既存利用者の方は必ずご確認ください。
借入残高0円の状態で借入をした場合の初回返済期日 | ||
約定返済日 | 借入日 | 初回返済期日 |
---|---|---|
毎月5日 | 1日~19日 | 借入日の翌月の約定返済日 |
20日~末日 | 借入日の翌々月の約定返済日 | |
毎月15日 | 1日~末日 | 借入日の翌月の約定返済日 |
毎月25日 | 1日~9日 | 借入日の同月の約定返済日 |
10日~末日 | 借入日の翌月の約定返済日 | |
毎月末日 | 1日~14日 | 借入日の同月の約定返済日 |
15日~末日 | 借入日の翌月の約定返済日 |
(2)返済額が不足していた
期日までに返済を済ませても、返済不足があると遅延扱いになってしまいます。
期日前には「Myモビ」で次回返済額を必ず確認しましょう。
参考までに、年18.0%で契約中の方の毎月の最小返済額を表にまとめました。
最終借入後残高 | 返済額 |
---|---|
10万円以下 | 4,000円 |
10万円超20万円以下 | 8,000円 |
20万円超30万円以下 | 1万1,000円 |
30万円超40万円以下 | 1万1,000円 |
40万円超50万円以下 | 1万3,000円 |
60万円超70万円以下 | 1万6,000円 |
60万円超70万円以下 | 1万8,000円 |
70万円超80万円以下 | 2万1,000円 |
80万円超90万円以下 | 2万4,000円 |
90万円超100万円以下 | 2万6,000円 |
以下、最終借入後残高が20万円増すごとに4,000円追加 |
催促電話を無視したらどうなる?
SMBCモビットからの催促電話を無視して、滞納金も放置していると、自宅の固定電話にまで催促の電話が入ることがあります。
さらに、ゆくゆくは裁判を起こされたり財産を差し押さえられたりする可能性も…。
法的手続きに発展すると、「官報」に名前が載り、不動産取り引きや保険商品などが利用できなくなる危険性があるので、そうなる前に滞納金を清算させましょう!
- 本人あてに催促電話が入る
- 自宅に督促状が届く
- 自宅に催促電話が入る
- 自宅に内容証明郵便で催告書が届く
- 裁判所に支払督促が申し立てられる
- 訴訟や財産の差し押さえなどがある
ちなみに、消費者金融での借金の時効は5年ですが、SMBCモビットでは定期的な督促を徹底しているため、時効が成立することはまずありえません。
督促状ってどんな書類?
督促状とは、カードローン会社から利用者に送られる、滞納金の支払いを催促する通知です。
SMBCモビットの場合は、「MCセンター」名義で圧着ハガキで送られてきます。
督促状を無視した場合、SMBCモビットから自宅に催促の電話が入る可能性があります。
催告書ってどんな書類?
催告書は、督促状に応じなかった場合に遅れてくる二度目の催促の通知です。
督促状よりも厳しい内容で、請求に応じなかった場合には法的手続きに出る旨と、法的手続きの具体的な内容が予告されます。
支払督促ってなに?
支払督促とは、カードローン会社の申し立てにもとづき、簡易裁判所の書記官が借金の支払いを本人に命じる民事司法制度です。
支払督促まで進んでしまうと、請求額は滞納金のみにとどまらず、借入金全額の一括返済を迫られる可能性が高いです。
支払督促を無視した場合、訴訟や財産の差し押さえなどに発展する場合があります。
滞納金を清算するまで増え続ける「遅延損害金」
遅延損害金とは、利用者が約束の返済日までに返済をしなかった際に請求されるお金です。
SMBCモビットでは、約定返済日の翌日から実質年率20.0%の利率で遅延損害金が発生し、遅延解消までのあいだ日割り計算で増え続けます。
借入残高×20.0%÷365日×遅延日数=遅延損害金
遅延損害金の早見表 | |||
借入残高10万円 | 借入残高30万円 | 借入残高50万円 | |
---|---|---|---|
3日遅延 | 164円 | 493円 | 821円 |
7日遅延 | 383円 | 1,150円 | 1,917円 |
10日遅延 | 547円 | 1,643円 | 2,739円 |
15日遅延 | 821円 | 2,465円 | 4,109円 |
30日遅延 | 1,643円 | 4,931円 | 8,219円 |
※早見表はあくまで目安です。

カードは「借入停止」や「強制解約」になることも
SMBCモビットでは、遅延1日目からローンカードが借入停止になる場合があります。
遅延解消後はまた融資が再開されますが、再開後は利用限度額が減額されるケースもあるので心積もりをしておきましょう。
督促状を無視した場合は、カードを強制解約されることもあります。
強制解約後は、SMBCモビットの債権が「アビリオ債権回収株式会社」に譲渡されます。
「自宅への取り立て」や「家族への請求」はあるの?
家族への滞納金の請求は、違法行為にあたるので絶対におこなわれません。
しかし、「自宅への取り立て」は一定の決まりを遵守した上でなら合法行為となるので、実行されかねません。
貸金業法で禁止されている違法な取り立て行為は、主に次の9つです。
これらの行為は、SMBCモビットをはじめとする国の許可を得た安全な消費者金融では絶対におこなわれません。
- 正当な理由なく夜9時~朝8時までに電話・FAX・自宅訪問をする
- 正当な理由なく自宅以外に電話・電報・FAX・訪問をする
- 自宅訪問時などに退去の要求に応じない
- はり紙などで借入の事実や本人の個人情報を周囲にもらす
- 返済のために他者(他社)に借金するように迫る
- 家族や親戚などに代位弁済を迫る
- 家族や親戚などを無理に取り立てに協力させる
- 債務整理の開始通知後に取り立てる
- 上記の行為を恐喝する

遅延情報は1日目から信用情報に残る
SMBCモビットの返済状況は、日本信用情報機構(JICC)、株式会社シー・アイ・シー(CIC)、2つの信用情報機関に登録されます。
返済が遅れると、遅延日数がたとえ1日であっても信用情報に遅延情報が残ります。
1日~約2か月以内の遅延
1日~約2か月以内の遅延は、CICの信用情報に24か月間記録されます。
開示報告書※での記載内容は、次のとおりです。
※開示報告書とは、自分の信用情報がまとめられた文書のことです。各信用情報機関に申請すれば、本人であればいつでも発行できます。
CIC | 入金状況欄に「P」「R」「A」「B」「C」と表示 |
---|
61日以上または3か月以上の遅延
61日以上または3か月以上の遅延は、JICC、CICの信用情報に、SMBCモビットとの契約期間中および契約終了後5年間記録されます。
開示報告書では、次のとおり記載されます。
JICC | 「異参サ内容」欄に「延滞」「元金延滞」「利息延滞」と表示 |
---|---|
CIC | お支払い状況の返済状況欄に「異動」と表示 |
信用情報が傷つくとどうなる?
信用情報に金融事故が記載されると、将来のローン審査やクレジットカード審査などに不利となります。
特に、遅延日数が61日以上または3か月以上におよんで信用情報に「延滞」や「異動」と表示されてしまうと、今後の金融取引が難しくなるブラックリスト状態に陥ってしまいます。
1か月前後の遅延であれば大きな影響はありませんが、遅延が長期に渡る場合は注意してください。
もしもブラックリスト状態になってしまったら、遅延情報が削除されるまで金融取引は控えましょう。
返済が遅れる時にとるべき2つの行動
返済が遅れそうなときは、次の2つの行動を必ずとりましょう。
「お支払予定日登録サービス」の活用
返済が遅れそうなときは、まず「Myモビ」の「お支払予定日登録サービス」を活用しましょう。
支払予定日登録サービスを使えば、もともとの約定返済日の1か月先まで返済の予定日が登録できて、予定日までのあいだ電話やハガキによる督促を待ってもらえます。
ただし、支払予定日登録サービスで返済予定日を登録しても約定返済日が延期されるわけではありません。
遅延損害金の発生と信用情報への遅延情報の登録は避けられないので、この点は忘れないでくださいね。
それが無理なら電話で事前連絡を!
本サービスが利用できない場合、あるいは返済が1か月を超えて遅れそうなときは、必ずSMBCモビットに電話で事前連絡を入れてください。
場合によっては当月の支払いを利息分のみで容認してくれることもあるので、絶対に無断遅延はしないでおきましょう。
SMBCモビット契約者専用コールセンター | 0120-24-7217 |
---|---|
営業時間 | 9:00~18:00 |
多重債務は絶対にダメ!
SMBCモビットへの返済金を他社での借金でまかなうことは多重債務にあたります。
多重債務に陥ると、自転車操業になり、完済が難しくなります。
キャッシング依存や自己破産のリスクを高めないためにも、安易な多重債務は絶対にやめましょう!
すでに多重債務に陥り、これ以上の返済が難しくなってしまった方は、弁護士や司法書士など専門家への相談をおすすめします。
債務整理をすれば、借金を大幅に減額できることもありますよ。
滞納金の清算方法
返済原資が確保できたら、すみやかに滞納金を清算しましょう。
滞納金の支払い方法は、基本的に「銀行振込」のみです。
精算時は通常の利息とあわせて遅延損害金の支払いも忘れないでくださいね。
支払い合計額や振込先口座などは、「Myモビ」またはSMBCモビットコールセンターで確認できます。
まとめ
SMBCモビットからの催促電話で遅延に気が付いたら、落ち着いて電話に対応して、滞納金を一刻も早く清算しましょう。
返済が遅れそうな旨が事前にわかっているのなら、「お支払予約日登録サービス」を活用するか、「SMBCモビットコールセンター」に問い合わせて早めに相談してくださいね。
一般的に、うっかり忘れによる初めての滞納は許容してもらえるもの。
しかし、2回目、3回目となると、あなたの信用問題に関わってきます。
滞納金が解消できたら、これからは「口座振替返済」や「支払期日案内メール」を活用して再発防止に努めましょう!