元利均等返済と元金均等返済の違いを分かりやすく解説

更新日:2020/03/25
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リボ払いの返済方式である元利均等返済と元金均等返済は、多くの金融機関に採用されています。

とはいえ仕組みや、そもそもリボ払いが何か分からない人も多いでしょう。

リボ払いのシステムは、毎月の最低返済額が一定になるというものです。

繰り返し利用できるクレジットカードやカードローンは、キャッシング残高が増えがちです。

リボ払いなら、キャッシング残高が増えても月々の返済負担を軽くできるメリットがあるのです。

今回はリボ払いの仕組みやメリットとデメリットとともに、元利均等返済と元金均等返済について分かりやすく解説していきます。

リボ払いとは?分割払いとの違いについて

リボ払いは、毎月の返済額に最低返済額を設けて、月々の返済額を一定に抑えられる返済方法です。

リボ払いは、商品の立て替え払いに使われる「分割払い」とよく似ていますが、分割払いは支払回数が指定されるのに対して、リボ払いでは最低返済額が指定されます。

分割払いの場合、立て替える商品代金は契約時点で確定しているので、あらかじめ支払回数を設定可能です。

例えばお店で商品を買う際、会計の店員さんに
「お支払い回数はどうされますか?」
と聞かれることありますよね。それが分割払いです。

一方で、クレジットカードのキャッシング枠やカードローンはあらかじめ返済額が見積れません。

というのも利用限度額の範囲内で繰り返し利用できるため、最終的に借り入れたお金が増加する可能性があるからです。

この性質上、クレジットカードなどキャッシングの返済方式では返済回数を指定する分割払いではなく、返済額を固定するリボ払いが適用されます。

リボ払いのメリット・デメリット

リボ払いのメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット

  • 無理のない返済プランが立てられる

デメリット

  • 返済が長期化しやすい
  • 利息総額が増えてしまう

リボ払いは、まとまったお金を借りたときでも元金を少しずつ返済できるので、無理のない返済プランが立てられます。

たとえば100万円を借り入れたとき、翌月の返済日までに元金の100万円と利息を返済することは簡単ではありません。

リボ払いを使えば、元金を小分けにして返していけるので、自分のペースで完済しやすいのです。

指をさしてポイントを教える先生

ところが自分のペースで返済できるという点は、実はリボ払いのデメリットでもあります。

元金の返済を少額ずつしか行わないため、返済期間の長期化や利息総額の増額につながりやすいのです。

リボ払いは一見便利な返済方法ですが、利用者の計画性が問われる返済方法ともいえるでしょう。

リボ払いを利用するとき、返済期間を長引かせないための方法が繰上返済です。

リボ払いで返済するときは繰上返済も併用しよう!

お財布に余裕がある月には、任意で繰上返済を行いましょう。

繰上返済とは、月々の返済日以外にATMや銀行振込などで臨時に行う返済を指します。

口座から自動で引き落とされる毎月の返済に加えて繰上返済を併用することで、元金を減らして返済期間を短くすることにつながります。

毎月1,000円でも多く返済することが、完済への近道といえるでしょう。

これを踏まえて、カードローンのリボ払いに多く採用されている元金均等返済と元利均等返済について解説します。

元金均等返済と元利均等返済の違い

元金均等返済と元利均等返済の違いは、返済額に利息が含まれているか、含まれていないかです。

リボ払いの月々の返済額は、元金の一部と元金にかかる利息を足した金額になります。

毎月の返済額=元金の一部+利息

このうち、元金の金額を一定に定め、そこに利息を足した金額を月々返済するのが元金均等返済で、元金と利息の合計額(元利)を一定に定めるのが元利均等返済です。

元金均等返済は一定の元金に利子を足すため、毎月の返済額が変動します。

一方で元利等金返済は元金+利子が毎月の返済額で、変動しません。

  • 元金均等返済…元金(一定)+利子=返済額
  • 元利均等返済…元金+利子=返済額(一定)

元金均等返済は元金を一定にする

元金均等返済は、その名のとおり毎月返済する元金を一定にするタイプの返済方式です。

たとえば、リボ払いによって毎月の返済額が1万円に固定されているとき、返済日には1万円に利息を足した金額を返済していくことになります。

元金均等返済型リボルビング方式のイメージ

元金均等返済のメリットは、返済が進むほど返済負担が着実に減っていくことです。

利息額は元金が少なくなるにつれて減額されるので、返済が進めば進むほど月々の返済額は減っていきます。

さらに、元金が一定のため毎月コンスタントに元金を返済していける(減らしていける)でしょう。

元金均等返済は元金を一定にする

元利均等返済は、毎月返済する元利を一定にする返済方法です。

元利とは、元金と利息をあわせた金額を指します。
たとえば毎月の返済額が1万円に固定されているとき、その1万円のなかに元金も利息も含まれているのが元利均等返済です。

元利均一型リボルビング方式のイメージ

元利均等返済のメリットは、月々の返済額が紙幣単位で決まるため返済額を把握しやすいことです。

一方で、月ごとで元金に充てられる返済額が変動するため、利息が高い場合なかなか元金を減らせないというデメリットがあります。

元金均等返済の計算方法

元金均等払いの計算は単純で、返済日時点のローン残高に金利を掛けて算出した利息に、毎月均一の元金をプラスするだけです。

元金均等返済は元金の返済額が固定されるので、返済がスピーディーに進み、利息負担が少なく済むケースが多くなっています。

例として、年18.0%で5万円を借り入れ、毎月1万円ずつ返済するときの返済表を算出してみました。

元金均等返済のシミュレーション

1回目の返済の計算式は、次の通りです。

5万円×0.18÷365×30日=739円(利息)
739円+1万円(元金)=10,739円

利息の計算式は以下の通りです。

返済日時点のローン残高×実質年率÷365×利用日数

実質年率とは、かんたんにいえば契約時に適用される金利を指します。
クレジットカードであれば年15.0%、カードローンであれば年14.0%~18.0%が実質年率の相場です。
例を挙げると、クレジットカードのオリコカード、イオンカードともリボ払いの実質年率は年15.0%、モビットは3.00%~18.00%、プロミスは4.5%~17.8%の実質年率が設定されています。

元利均等返済の計算方法

年18.0%で5万円を借り入れ、元利均等返済で毎月1万円ずつ返済するときの返済表を算出してみると、以下の通りになります。

元利均等返済のイメージ

1回目の返済額の計算式は次の通りです。

5万円×0.18÷365×30日=739円(利息)
1万円-739円=9,261円(元金)

元利均等返済は返済が長期化しやすく、返済期間を短くするための繰上返済を併用するのが重要です。

元金均等返済よりも元利均等返済のほうが月々の負担は少なくなりますが、完済までには元利均等返済のほうが時間がかかってしまいます。

月々の返済額は一定であるのに対して、元金と利息の内訳が毎月変化していくからです。

返済が進んで利息額が減っていけば、その分元金の返済に充てられる金額も増えていきますが、返済額が一定のため月々の返済だけでは元金を効率よく減らせません。

ひとことポイントのイメージ

余裕のあるときに繰上返済を行い、返済負担をできるだけ少なくするのがポイントです。

リボ払いの「一定額」は残高スライド式

元金均等返済は月々の元金が一定に、元利均等返済では月々の元利が一定になります。

この一定額がカードローン残高(元金)によって増減する仕組みが、残高スライド式です。

残高スライド式は、リボ払いの返済を確実に行い、貸倒のリスクを防ぐためのシステムです。

たとえば100万円を年18.0%で借りると、30日後の利息は1万4,794円です。

毎月1万円ずつの返済では利息分の返済もできません。

一生かかっても元金が減らず完済できないため、リボ払いのシステム自体が崩壊してしまうことにもなります。

この問題を防ぐために、元金の残高にリボ払いの一定額が比例して変動する残高スライド式が導入されているのです。

例として、レイクALSA(アルサ)のカードローン残高に応じた最低返済額は次の通りになっています。

カードローン借入残高 毎月の最低返済額
~10万円 4,000円
10万円超~20万円 8,000円
20万円超~40万円 12,000円
30万円超~40万円 13,000円
40万円超~50万円 14,000円

残高スライド式を踏まえて、余裕のあるときに繰上返済を心がけるのが重要です。

返済額は新規で借入を行ったタイミングで変更されるため、月々の返済額のみでは返済が長引いてしまうことになります。

クレジットカードやカードローンでお金を借りるときには、残高スライド式のことも考え、計画的な返済を行えるようにしましょう。

まとめ

クレジットカードのキャッシング枠やカードローンの返済方法として多く採用されているリボ払いには、大きく分けて元金均等返済タイプ元利均等返済タイプがあります。

元金均等返済タイプでは月々の元金の返済額を。
元利均等返済タイプでは月々の元利の返済額をそれぞれ一定にできます。
そのため、自分のペースに合わせた返済が可能です。

ただし、リボ払いでは返済期間が長期化しやすいので、こまめな繰上返済が重要になります。

キャッシングの場合、提携ATMを活用すれば手数料なしで繰上返済できる場合も多いです。

月々の返済と繰上返済を併用し、一日でも早い完済を目指した返済計画を立てましょう。

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