消費者金融の限度額は年収で決まる!?限度額を下げられないための注意点

更新日:2020/04/09
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お金を借りるときに気になるのが「利用限度額」ですが、消費者金融でいくらぐらい借りられるのかは、審査に通ってみないとわかりません。

でも、せっかく申し込んだのに必要なだけ借りられない…なんてことは避けたいですよね。

消費者金融のホームページに詳しい情報が載っていなくても、心配する必要はありません。

消費者金融に関わる法律やデータを見ていけば、利用額の相場を知ることは可能です。

自分はいくらくらい借りられるの?」といった不安を解消するために、利用限度額の目安や増額の方法など、わかりやすくお伝えします。

大手消費者金融の中でも特に人気の高いアコムのデータを参考にしているので、具体的な借入のイメージがしやすくなりますよ。

限度額は年収と審査で決まる

消費者金融でカードローンを契約すると、利用者ごとに「利用限度額」が設定されます。

利用限度額とは、「最大〇〇円まで借入できますよ」という上限金額のこと。

利用限度額の範囲内であれば、何度でも自由に借入(最少単位は金融会社によって異なる)が可能です。

たとえば、利用限度額50万円で既に30万円借りている場合、残りの20万円までは追加借入ができます。

返済によって利用残高が戻れば、その分だけまた借入できるという仕組みです。

利用限度額は、カードローン申し込み後の審査で決められます。

収入や勤務先、他社の借入状況など、あらゆる個人情報をもとに申込者の返済能力が審査されるわけですが、利用限度額の設定には「貸金業法」という法律も大きく影響します。

と言うのも、消費者金融は、貸金業法の総量規制という制度によって、利用者に貸付できるのは年収の3分の1までと決められているからです。

次章からは、利用限度額がどのように決まるのかを具体的に紹介していきます。

限度額は最大で年収の3分の1まで

消費者金融で設定される利用限度額には「年収」が大きく影響します。

貸金業者(消費者金融、クレジットカード会社、信販会社といったいわゆるノンバンク)が貸付できる金額は、貸金業法の総量規制によって利用者の年収の3分の1までと決められています。

年収300万円の人なら100万円までしか借りられないことになります。

総量規制の解説

ちなみに銀行カードローンは銀行法の適用となるため、総量規制の対象となりません。

貸金業者での借入には、住宅ローン、自動車ローンなど一部総量規制の対象から除外されるものもあります。

ただ、住宅ローンや自動車ローンといった目的別ローンについては、ほとんどの人が銀行を利用するため、どの金融会社を利用するにしても総量規制のことは気にしなくていいというのが実際のところです。

クレジットカードのショッピング枠も、割賦販売法という別の法律が適用となり、総量規制の対象にはなりません。

また、「年収の3分の1」までというのは、貸金業者からの借入の総額を計算します。

1社からの借入なら年収の3分の1までとなりますが、複数社から借りる場合は、既に借りている金額を差し引いた金額しか新規で借りることができません。

たとえば、年収300万円の人が貸金業者から借入できるのは100万円まで。

既にA社で30万円、B社30万円(合計60万円)借りている場合、新規に申し込むC社では最大40万円までしか借りることができません。

年収の3分の1(100万円)-既存の借入(60万円)=新規借入40万円

銀行カードローンは総量規制対象外のため、年収の3分の1を超える借入ができる可能性はあるものの、厳しい審査があるので利用限度額が消費者金融を大きく上回ることはないと思っていいでしょう。

個人信用情報機関は信用情報を保管している

消費者金融は、利用者の他社の利用状況を、信用情報機関の情報を照会して確認しています。

既に他社で上限値まで借りている場合は、いくら収入が多くても新規借入はできません。

新規借入を行う際は、他社での債務を減らしてから申し込むようにしましょう。

おまとめローンは総量規制の例外

総量規制には「除外」、もしくは「例外」となる貸付があります。

たとえば住宅ローンや自動車ローンは除外となるので、総量規制の対象になりません。

例外となる貸付については、年収の3分の1を超える場合でも、返済能力があると判断されれば貸付が認められます。

例外となる貸付には「顧客に一方的に有利な借り換え」があり、借り換えローン、おまとめローンが該当します。

ただし、貸付残高には計算されるため、おまとめローンで年収の3分の1を超えている場合は、以降の通常借入はできません。

審査では何がチェックされるの?

消費者金融の利用限度額は最大で年収の3分の1となりますが、上限目一杯まで借りられるとは限りません。

むしろ、年収の3分の1よりかなり少ない利用限度額が設定されることがほとんどです。

消費者金融では、総量規制の計算だけでなく、利用者の収入や勤務先、労働形態、家族構成など、さまざまな個人情報から利用限度額を割り出します。

特に初回契約者は、利用限度額が少なめに設定される傾向にあります。

収入がそれなりにあったとしても、きちんと返済してくれるかどうかは、利用実績からしか判断できないからです。

<審査でチェックされる項目例>

年収
勤務先、勤務形態、勤続年数
健康保険の種類
家族構成
住居(居住年数、賃貸・持ち家、住宅ローンの有無)
他社借入状況
在籍確認で勤務の実態を確認

初回契約時の限度額は10~30万円ほど

では、実際のところいくらくらいの利用限度額が設定されているのでしょうか。

利用者数が業界トップのアコムのデータを例に挙げてみましょう。

アコムの新規顧客の年収や初回貸付単価から、利用限度額のおおよその目安が見えてきます。

顧客年収別件数構成比

  2018年12月 2019年12月
年収ランク 新規顧客
構成比
初回貸付単価 新規顧客
構成比
初回貸付単価
200万円以下 24.7% 119,000円 24.5% 124,000円
200万円超 500万円以下 65.3% 158,000円 65.4% 168,000円
500万円超 700万円以下 6.7% 208,000円 6.7% 212,000円
700万円超 1,000万円以下 2.6% 244,000円 2.6% 241,000円
1,000万円超 0.7% 336,000円 0.8% 321,000円

※アコム公式サイト データブック2020年3月期より一部抜粋

2019年12月、アコムの新規顧客の多数を占める年収200~500万円の層は、初回貸付単価が168,000円。

貸付単価が年収の3分の1を大きく下回っていることがわかります(200万円÷3=約66万円)。

データは貸付額なので、利用限度額はもう少し高額な可能性はありますが、どの年収層においても初回貸付額は10~30万円。

口コミサイトを見ても、利用限度額は10~30万円、多くてもせいぜい50万円といったところのようです。

最高融資額の比較は意味がない!?

消費者金融の公式サイトなどを見ると、最高融資額の記載があります。

「最高融資額500万円」という記載に対して「500万円までならいくらでも借りられる」と思うのは間違った認識です。

利用限度額は個々に設定されるものであって、その設定額が最大500万円になる可能性がある、というものに過ぎません。

前章「借入できるのは最大年収の3分の1まで」で説明したように、利用限度額が500万円になるには年収1,500万円以上は必要となり、多くの人には現実的な金額でないことがわかりますよね。

サービス名 最高融資額
プロミス 500万円
アコム 800万円
アイフル 500万円
SMBCモビット 800万円

つまり、大手消費者金融各社の最高融資額500~800万円というのは、比較の意味はほとんどないということです。

借入額50万超は収入証明書の提出が必須

収入証明書類

カードローンの借入希望額は少ない方が審査に通りやすいというのもありますが、50万円超になると収入証明書類の提出が必要になることも覚えておいた方がいいでしょう。

本人確認書類は全申込者が出さなくてはいけませんが、収入証明書類も場合によって提出が求められます。

消費者金融では、以下のいずれかにあてはまる場合、利用者から収入証明書の提出を受けることが義務づけられています。

貸付額が50万円を超える
貸付額と他社借入との総額が100万円を超える

たとえばプロミスは公式サイトに上記条件にあてはまる場合に収入証明書の提出が必要と明示しています。

しかし、SMBCモビットは提出条件を明示しておらず、借入額に関わらず収入証明書の提出を求める場合がある、というスタンスです。

収入証明書類は、源泉徴収票、確定申告書、給与明細書など、金融会社によって少しずつ異なるので、該当する人は事前に確認しておきましょう。

もし「急いでいて収入証明書を用意する暇がない!」という場合は、プロミスのように収入証明書の提出条件を明示する会社で50万円以下の借入をするのも方法ですね。

ただ、プロミスのような会社でも審査内容によっては収入証明書の提出を言われる場合もあります。

限度額は増額できる

初回契約時には少なめに設定される利用限度額。

使っているうちに足りないと感じることもあるでしょう。

利用限度額は、契約後の利用実績によって増額できる場合があります。

利用限度額の増額は、申し込みを行い、審査を受けなくてはいけません。

増額の申し込みは、インターネットの会員ページや電話などで行えます。

審査に通過できれば増額されますが、審査落ち、場合によっては減額されてしまうケースもあるので、安易な申し込みはおすすめできません。

増額審査に通過するには、半年から1年ほどの間、延滞することなく、借入・返済を行い、借入先に返済能力を証明しておくことが重要です。

収入がアップしたタイミングで申し込むのもいいでしょう。

また、消費者金融側から優良顧客に対して「限度額を増額しませんか?」と案内が来ることもあります。

いずれにしても増額の申請・審査が必要なので、増額できるとは限りません。

増額で利用限度額が50万円を超える、もしくは他社借入額との合計が100万円を超える場合は収入証明書も用意しておきましょう。

もし、契約後に収入が減った、失職した、信用情報に事故情報が登録されたといったマイナス要素があれば、審査には通れません。

最悪の場合、利用限度額の減額や利用停止になるケースもあるので、増額申請は避けましょう。

増額についても総量規制の対象となるので、既に総量規制の上限に達している人はそもそも増額自体できません。

限度額の減額に注意

前章「利用限度額は増額できる」で説明したように、増額審査で利用限度額が減額されてしまう場合もあります。

また、延滞を繰り返している、滞納している、督促に応じないといった人が利用限度額に見合った返済能力がないと判断され、減額されることも少なくありません。

たとえば、延滞を繰り返している、滞納している、督促に応じない、といった人は要注意です。

最悪の場合、強制的に減額されるだけでなく、利用停止、契約解除となるケースもあります。

どうしても延滞しそうなときは、返済日前に自ら連絡し返済予定日を伝え、きちんと返済しましょう。

住所や勤務先、収入などに変更が出た場合は、直ちに変更手続きを行ってください。

今後も契約を継続したいなら、消費者金融から信頼を得ておく心がけが大切です。

限度額が多くても借入は少額にとどめよう

利用限度額に余裕があると、つい多めに借りたくなりますが、「とりあえず満額借りる」というのはやめておきましょう。

借入額が増えると利息負担も増え、万が一返せなくなると今後の借入に悪影響を及ぼします。

一度にまとめて借りるのではなく、必要最低限を借りて短期で返済する、こまめな取引の方が利息負担は少なく済み、賢い利用法と言えます。

また、無利息サービスのある消費者金融を利用するのもいいでしょう。

プロミスの利用が初めてなら30日間無利息

プロミスのほか、アコム、アイフルにも初回契約者に限り、30日間無利息で借入できるサービスがあります。

なるべく利息をかけないことが、お得に消費者金融を利用するポイントです。

まとめ

消費者金融での限度額は、総量規制の影響で年収の3分の1が上限です。

しかしながら、初回契約で限度額が上限値で設定されることはなく、相場は10~30万円、多くても50万円といったところです。

初回契約時には少なめに設定される限度額ですが、半年~1年の着実な返済実績を積めば増額できる場合があります。

逆に、滞納や事故情報、失職等で限度額が減額となるケースもあります。

まとめての借入よりこまめな借入をする、必要最低限を借りて確実に返済する、こうした心がけは、利息を節約できるだけでなく、利用限度額の増額にも繋がっていきます。

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