要注意!返済の延滞が引き起こす他への影響

更新日:2020/03/10
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そもそも「延滞」とは…「金銭の納入や支払いなどが期日に遅れて滞る」ことです。

「延滞」をすると個人信用情報機関(CICなど)に事故情報として載ってしまったり、クレジットカードやローンを申込む際の審査に落ちてしまうことにもなりかねません。

他に不安があるとすれば…

会社に連絡されてしまう?
高額な利子がつく?
ブラックリストに載ってしまう?

といったところではないでしょうか。

『延滞』は絶対にやってはいけないこと。

以前、私は某信販会社に勤めており、そこでは延滞したお客様へ督促の電話やローンを申し込む際の審査業務に関わっていました。

この記事では某信販会社で経験した「延滞」にまつわるお話をしたいと思います。

ご参考程度に耳を傾けていただけたらと思います。

たった1日の遅れでも延滞になる

私が以前、勤めていた信販会社(以下X社)では、毎月5日の返済日に口座振替または、当日14時までに返済金を振込できればセーフ!でした。

しかし、この返済日に引き落とし (または当日14時までに振込)処理が正常に行われなければ、その時点で「延滞」となります。たった1日の遅れでも、「延滞」です。

ちなみに「延滞」という言葉の他に「滞納」という言葉があります。
「延滞」と「滞納」は、クレジット用語としての違いはなく、「延滞」という言葉の方がよく使われるといいます。

確かに私が働いていたX社でも「延滞」という言葉はよく使っていましたが、「滞納」という言葉でやりとりをしている場面に遭遇したことがなかったように思います。

信販会社のローン返済支払い方法は2つ

信販会社のローン返済方法は2つ。「口座振替」と「振込」です。

口座振替で支払う場合

口座振替で銀行に返済をするイメージ

信販会社のローン返済の支払いは「口座振替」になる場合がほとんど。
ローン契約の際に、契約書と一緒に必ず指定口座への振替依頼書を書いて提出することになっています。

毎月決まった返済日に自動で引き落としがされ、金融機関がお休みのいわゆる土日祝の場合は、翌日もしくは前日に引き落としがされます。

私が勤めていた信販会社は(以下X社)、毎月5日が引き落とし日。
土日祝の場合は、翌日に引き落としがされていました。
特に手数料などもかからず、あらかじめ銀行口座にお金さえ準備していれば問題ありません。

ただし、返済日が土日祝をはさむ場合は注意が必要です。ギリギリになって引き落し分のお金を口座に準備をする場合は、あらかじめ翌週に引落としになるのか、前日に引落としになるのかを契約する際に把握しておく必要があります。

また、金融機関からの引き落としの場合は遅くとも金融機関の営業日前までに、お金を準備しておくと安心ですね。

振込で支払う場合

カードローンでお金を借りるイメージ

そして、もう1つの返済方法として、「振込」で支払う場合です。
X社では、もう1つの支払い方法に銀行窓口やATMからの「振込」でも対応していました。振込手数料は、毎回お客様負担となります。

最初から支払い方法を「振込」にするお客様は、金融機関や金額によっても振込手数料が異なり、毎回手数料がかかるのに、なぜ支払い方法を「振込」にするのか…が私は疑問でなりませんでした。個人情報の取り扱いに不安な世の中、口座情報を知られたくないという人がいるのかもしれません。

また、「口座振替」でお支払いをされているお客様の中には、当日銀行口座にお金を入れ忘れてしまった場合、あわててお金を「振込」する人もいました。振込手数料がかかったとしても、「振込」をしたほうが、引き落としがされず信用情報に傷が付くよりはいいですから。

※上記の支払い方法はX社での話しになりますので、他社によっては2つ以上支払い方法がある場合があります。

延滞を侮ることなかれ

信販会社にとって日々の業務の中で「延滞」の管理は重要な仕事のひとつです。
先ほどもお話しましたが、私は実際に返済日に支払いが出来ていないお客様へ督促電話をしていました。

X社では、エステ、脱毛などのローン契約がほとんどで契約金額も様々なのですが、長期間契約をされているお客様の中には、「延滞」の常習犯が出でくるのです。
「延滞」していることに対して割り切ってしまっているというか、全く罪悪感がないように思います。

しかしこれは、とても怖いことです。
「延滞」したらどうなるか・・・については、後ほど詳しくお話したいと思います。

数日なら大丈夫と思わずに、絶対に返済遅延のないようにしましょう。
大げさですが、今後の人生にも大きく影響するかもしれません。

延滞したら何が起こるのか

先ほどは、「延滞」は絶対にやってはいけないこと!と何度も言っていますが、もし「延滞」をしてしまったら一体何が起こるのか…についてお話しします。

私が以前勤めていたX社では、返済遅延の管理をする部署とローンを申込む際に審査をする部署とに分かれていました。

私は主に申込みの審査をする部署にいたのですが、毎月の返済日(引き落とし日)の翌日から声がかかり、カスタマーセンター(督促電話をかける部署)で督促電話をしました。

カスタマーセンター担当者の社員の方は全員男性。セカンドバッグ片手にいかにも!的なイカツい人や見た目はさわやかな人、おっとりした人、定年間近の人もいました。ですが基本、みなさん優しい人です。

「振込」で支払いのお客様への督促電話から始まる

X社は毎月の返済日が5日とお話しました。
さっそく返済日の翌日から督促の電話が始まります。毎月の支払い方法が「振込」の場合、支払いの確認がとれていないお客様から電話をかけていきます。

リストにそって、まずは契約者本人の携帯電話をかけていきます。電話に出たお客様に関しては、まず本人確認と契約内容、支払いは済んだのかの確認をします(ほとんどの人がまだ支払っていないと答える)。

何日までに振込するという約束をし、最後に来月は必ず期日までに支払うよう伝えます。留守電話になる場合は、必ず伝言を入れ履歴を残していきます。これを1日中していました。

延滞1日目ですが、「ま、1日だし・・・」ということで、督促電話をしている担当者の話し方もまだおだやか?のように感じました。

「口座振替」のお客様の場合は引落としの確認ができてから

「口座振替」の支払い方法の場合は少し違います。
「口座振替」の場合、金融機関から正常に引き落としがされたのか確認がとれるまでおよそ3日ぐらいかかります。

なので、それまでは督促の電話はしません。
だいたい毎月8日ぐらいから「口座振替」のお客様に督促の電話をかけていきます。

延滞10日後…20日後…担当者の対応が変わっていく

延滞10日後、担当者の声色はまだ普通

返済日から10日後に1度督促状兼振込用紙を送付します。それに合わせて督促電話の際にまもなく届く振込用紙で支払うように伝えます。

ちなみにコンビニエンスストアで利用できる振込用紙でしたが期日を過ぎると使えず、振込用紙発行手数料と事務手数料と何かの手数料の3つが加算されていて手数料のが合計1000円ぐらい。

手数料、高いですよね?

信販会社によって手数料も異なると思います。こういった手数料なども余計に支払うことになるので、やはり延滞しないことが大前提ですね。

延滞20日後、担当者の声色から伝わる怒り

私たちは毎日、リストにあがってくるお客様へ督促の電話をしていますが、リスト1枚に対して督促の電話をかけるのは、38人。
日によりけりですが、契約者本人に返済の案内が出来るのは2、3人ほどで留守番電話に伝言を入れることができるのは、たったの5人ほどしかいなのです。ほかは、着信履歴を残すだけ。

担当者が督促電話をしている横で聞こえてきたのが、

「○○さん、何度も連絡してるんだけど、返済期日だいぶ過ぎてるよ、どうなってますか?いつ入金できますか?わたしどもと契約した期日は毎月5日ですが?毎回こんなだと困ります。明日の2時までに会社指定の口座に必ず振り込みしてください」

ん?督促電話中の担当者の声や態度がいつもと違う…。

それに気付くのがだいたい返済日から20日を過ぎたぐらいから。社内の雰囲気もなんだか重い。
そしてここで2度目の督促状兼振込用紙を送付します。

留守番電話に伝言を残す言い方も…怖い

お客様と直接連絡が取れなかった場合の留守番電話の内容

「○○さんの携帯電話ですか?○月分の入金の確認がとれてません。このままだと法的な手段をとらざるを得ないですよ」

ガチャ(大)、ったく!ブツブツ。

やっぱり言い方が怖い。

X社は、主にエステや脱毛メインの信販会社なので、大学生から主婦まで様々。
しかし、最近の若い世代の方は、自分の携帯電話やスマートフォンに留守電話機能をつけないのか、すぐに
「只今、電話に出れません…」と自動音声案内が流れるだけで切れてしまう。

また、着信履歴が残っていてもなかなかかけてこない…という悪循環。
契約者本人と連絡がつかないのです。

ここまでくると、X社も黙ってはいません。
携帯がつながらなければ、容赦なく自宅の電話にもかけます。本人が留守で家族の人が出た場合もこと付けて本人から折り返しかけてくるように伝えます。

家族に自分がローンを延滞しているなんて知られたくないですよね・・・。

それでも支払いのない場合…決して安くはない延滞金を支払うことになる

そして、X社では延滞20日以上を過ぎると、「延滞金」が発生します。
お客様に、電話口で「延滞金」が発生すると話すと慌てたようにどのくらいかかりますか?などよく質問されました。

「延滞金」となると一体どのくらいのお金が発生するのか不安になるのでしょう。
延滞の金利については、契約した金額や支払い回数によって1人1人異なる為、いくらとははっきりお話しできませんが、延滞をすると

「月々の元金+月々の利息分+遅延損害金」を支払うことになります。

遅延損害金は月々の利息とは別に支払わなければならないもので遅延損害金利は信販会社によって異なりますが、最大で遅延損害金利20%といわれています。

例えば、

【300,000円の商品を24回払い、金利15%で購入した場合】

利息は49,104円となり、1日に換算すると約67円

これが、延滞20日になると・・・1,340円

さらに延滞30日になると…2,010円

そしてさらに、月々の元金とこの利息に最大20%の遅延損害金が加算されることになれば、思った以上に延滞金がかかり損してしまいますよね。

1日の延滞金額を考えたら、そうでもないかな…と思うかもしれませんが、塵も積もれば山となるとは、このことです。

ちなみにこの延滞金については、督促状などの発行手数料とは別に請求されます。
そう考えると、だいぶ余計なお金を支払うことになりますね。

X社では、お客様に延滞金がいくらかかるのか?と聞かれても私たちは答えることができません。
なぜなら、そのぐらいの延滞金ならもう少し遅れても大丈夫だろうと思ってしまう可能性があるからです。

さすがにここまで延滞をして、延滞金が発生するとなれば、普通であればすぐに支払いに行くだろうと思うのですが…それでも支払わない、支払えない人がいました。
すると、どうなるか?

それでもダメなら、勤務先にも容赦なく電話をかける

今度は個人名を名乗り契約者の勤務先へ電話します。この時点で携帯電話にかける人、会社にかける人とに分かれて督促電話をしていきますが、会社へ電話をかける人は、個人名、X社と知られないように会社で契約している携帯電話からいかにも知り合いかのように電話をかけていきます。

「延滞」をしている契約者本人が悪いことは分かっています。でも、本当に会社にまで電話するのか…。するのです!

また、若い世代の方だとすぐに辞めてしまうのか、契約書にかかれた勤め先の会社はすでに退職していた…なんてことも多く、担当者もよくブツブツ文句を言っていました。

もうこれ以上の返済遅延となれば、私達は、ノータッチです。
もう一段階上の担当者が、かなり強気で督促電話をかけます。
あのやさしい担当者までもが、テレビで見るような恐ろしい取立て屋になってしまうのです…。

そんな電話のやりとりを聞いているだけで、気分が沈んできます。でも、返済期日に支払いが出来ないお客様が悪い。
あれやこれや考えていると、自分の作業が一向に進まなくなり、本当に1日が長く感じました。

更に厳しい督促電話!信用情報にも登録される!

他の信販会社はどうか分かりませんが、X社では、返済期日がかなり過ぎているお客様に対しては結構厳しく督促電話をしていました。

そして、担当者の男性と「延滞」をしているお客様のやりとりを聞いていると、耳を疑う内容が多く、ただただ驚くばかり。

延滞している本人もここまでくると、罪悪感のかけらもないようです。
電話で、契約者本人にもかかわらず、別人になりすましている人がいて、担当者も舌を巻きながら、オラオラと話をしているし、契約者本人と電話でつながってもお金が無いから無理、支払いできない!のやりとりを電話で1時間…ありえません。

このままだと、裁判沙汰にもなる場合もあります。非常に怖いです。

最近では、取り立ては法律で厳しく取り締まられているので、ドラマでよく見る消費者金融のイカツいお兄さんが家に数人押しかけてくる…といったような、怖いことはないかもしれませんが、長期延滞をしている方については「なきにしもあらず」なのでご注意を。

個人信用情報に事故情報として登録される

また、よくきく話で「延滞」をしてしまうと個人信用情報機関に登録されてしまいます

ブラックリストに載るとはこのことです。
こういった、毎月の返済日に支払いが出来ていないことが、個人信用情報機関に事故情報として記録されてしまうのです。

1度記録されてしまうと5年はその情報が残る

その間はローンを組むことができなかったりクレジットカードを作ることができない

もし、これから車や住宅ローンなどをお考えの人はすぐに改めたほうがいいですね。

まとめ

「延滞」をしたらどうなるか…について私の体験談を交えてお話してきましたが、ご参考になりましたでしょうか?

「延滞」をするとどうなるか

携帯電話やスマートフォンへ督促の電話が来る。本人と繋がらなければ自宅の電話や会社にも電話がくる。

 

本来支払う必要のない手数料を払う事になり、さらに延滞金利が上がる。

 

個人信用情報機関に遅延記録として登録されてしまい、新たなクレジットカードの作成やローンが組めなくなる。

 

そのうえで、ローンやクレジットカードを契約する際は、絶対に無理をしないこと。契約する前にしっかり自分と相談してください。

わたしがX社に勤めていた時、契約の際にお客様のほとんどが金利などの分割手数料を気にされていました。確かに、支払回数が少ないと手数料も少なくはなりますが、だからといって無理してローンを組んでしまうと、返済期日まで支払いが出来なくなり、あとあと「延滞」につながってしまいます。

自分の収入や支出、それらに対して利用したい金額は見合っているでしょうか。
利用する前に計画を立てて無理なく返済できる様にしましょう!何度もいいますが、「延滞」は絶対にしないでくださいね。

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